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Zendesk Exploreの集計の区切りを各社の「会計年度」にする

公開日 : 2023/10/16     /     最終更新日 :  2024/03/05


   Zendesk ブログ

Zendesk exploreの集計区切りを各社の「会計年度」に変更

企業の年度の考え方をZendesk Exploreで期待通りの表示方法にすることにより、より便利に使うことができます。変更方法について説明します。

Zendesk Exploreとは

Zendesk Exploreは、Zendesk内のチケットを集計・分析するためのツールです。

ある年の1月に何件の問い合わせが発生したのか、チケットの解決までに平均どのくらいの時間がかかったか等を視覚的に捉える際に便利な機能です。

 

Zendesk Explore 「年」と各社の「年度」の違い

以前このExploreを利用しているお客様から「うちの会社は期の始まりが9月なんだけど、Zendesk Exploreでこれを表現することはできない?」と要望がありました。

一般的に20223月は、たとえ2022年であっても「2021年度」と言われますが、つまりはこれをExplore上で表現できないか?ということです。

 確かに標準では以下のように区切られます。

Zendesk Explore 変更前の年の表示

※Zendesk Explore 変更前の年の表示をした場合

何も間違いではありませんが、先述の「年度」の考え方をする場合、期待通りの表示ではありません。実はこれ、解消可能です。

Zendesk Exploreの表記を年度に変更

※Zendesk Exploreの表記を年度に変更した場合

このように、本来の西暦とは別に、会計年度のような表現を作成することができます。

 

Zendesk Exploreの集計の区切りを各社の「会計年度」にする操作方法

1.任意にレポートを作成する

まずは何でも結構ですので任意にレポートを新規作成します。

メトリック「COUNT(チケット)

列「チケットの作成日時年」「チケットの作成日時月」

表示タイプ「表」とします。

Zendesk Exploreの設定画面

※Zendesk Exploreの設定画面

このような表示になります。

2.標準ユーザー定義属性を作成する

・画面右部の「計算」をクリックします。

・標準ユーザー定義属性をクリックします。

・分かりやすい名前をつけ、式に

FISCAL_YEAR(DATE_ADD([チケットの作成日時 - 日付], "hour", +9), "September")

と入力します。“September”が区切り月を示します。(4月を期の始まりとしたい場合は、“April”とします。)

Zendesk Exploreの設定画面

※Zendesk Exploreの設定画面

計算元を「チケットの作成日時日」にします。

・保存をクリックします。

3.列に②で作った属性を追加する

Zendesk Exploreの表記を年度に変更

※Zendesk Exploreの表記を年度に変更した場合

スクリーンショットのように、会計年度を列として追加することができました。

なお第N期のような表記にしたい場合は、

FISCAL_YEAR(DATE_ADD([チケットの作成日時 - 日付], "hour", +9), "September")

の式を

FISCAL_YEAR(DATE_ADD([チケットの作成日時 - 日付], "hour", +9), "September") - 1950 + "期"

以上のようにすることで対応可能です。1950は会社設立年等、起算年を入力します。

Zendesk Exploreを年度区切りに変更後

※Zendesk Exploreを年度区切りに変更後

以上、皆様のZendeskを利用の活用にお役に立てば幸いです。

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